形意名手シリーズ,  形意拳術

【形意名手】鉄脚羅漢『尚云祥』

 尚云祥、字を弄誕、生没年は約1863年―約1937年とされ、山東省楽陵で生まれました。記録によると最初は功力拳を修めましたが、後に形意拳の李志和に敗れ、李存義を師として仰ぎ形意拳を学び、その後に郭雲深から崩拳の極意を授けられたことによりますます精妙な技を身に着けました。

 過酷な労働のため、数日で靴がすり減ってしまうのですが、靴を買う余裕もなく裸足で練習していたため足の裏が固くなり、「鉄脚羅漢」と呼ばれておりました。

 かつて彼は密雲県の神砂手と呼ばれていた馮洛臣を鳥台形で打ち破り、必馬秀と戦った際には喉を突いてきた攻撃を形意の劈槍で槍ごと落とし、また大盗賊の康天心を破りその逮捕に貢献しました。現在の北京にあった汝成榜鏢局で河南少林派の名家を打ち破ったことで、尚云祥と「鉄羅漢」の名は南北の武術界において広く知れ渡りました。

 尚云祥の弟子では斬雲亭、那越臣、許笑羽、李潤如、孫梦雲、陳子江、劉文治、辛健侯、王風章、趙光礼、李文彬らが有名です。

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